GqrxでAMラジオ放送を受信するための講座 初級編:3ダイレクトサンプリング方式で地元の中波放送を試験的に受信する

Facebooktwittermail

 どうも、こんにちは。T・K生です。

 今回はGqrxをダイレクトサンプリングにてAM中波放送を実際に受信することを中心に解説します。

 前回の記事で書きましたが、Gqrxにダイレクトサンプリングのコマンドを入力して画面の数字の大きさが大きくなって変化したら、AM中波放送を受信できるようになります。

 試験的に地元の中波放送の周波数に合わせて受信してみる

 まずはRTL-SDR V3にアンテナを接続して、本体も接続します。Gqrxをダイレクトサンプリングモードでコマンド入力で動かしたら、地元のAMラジオの周波数を入力します。

 自分の場合は試験的にNHK第一放送の1323kHzを受信することにしたので入力しました。

 ModeをAMに設定して、AGCはMediumにします。AGCというのはAM放送の受信に必須の自動利得調整という機能でAGCをOFFにするとAM放送受信時には感度低下をおこしますので必ずONにしてください。

 左の隅の三角マークを押してONにすることでラズパイ4のヘッドフォン端子にスピーカーを接続していれば音が出て放送が聴けるはずです。

 LNAというのは受信感度のことで右に上げると最大49.6dBまで上昇しますが、余りにも感度を上げすぎると発振してしまいますので、だいたい半分程度の28dB程度にするといいでしょう。

 Freq Correctionという周波数を微調整するモードがありますが、+2から-2の範囲でRTL-SDR V3の場合、微調整します。

 普通のAM放送の場合、Freq Correctionの操作はデフォルトの0でOKですが、将来的にSSBモードなどで無線通信を受信する場合、必要になることもあるので一応、参考程度に操作を覚えてください。

 Freq Correctionですが受信したAM放送でピーという感じで受信した放送に高い発振音が出た際にTCXOというRTL-SDR V3に内蔵している局部発振器の周波数を微調整して発振のトラブルを回避するために活用します。

 高級AMラジオチューナーに採用されているAMワイドモードで中波放送を受信

 GqrxですがSDRラジオの技術でAM放送の帯域を変化させてAMワイドモードで放送を受信することも可能です。

 Filter WidthをWideにして、Filter shapeをsoftにしてモードを切り替えることで通常のAM放送をより高音質で受信することが可能になります。

 SDRラジオの技術で信号をデジタル処理しまして、AM放送の帯域を自由に変化させることができる機能がGqrxにはあります。

 市販の高級AMチューナーにしかないような機能をGqrxを導入することで楽しめるようになります。

 他にもGqrxではFilter WidthをNarrowにすると音質が悪くなりますが、混信を小さくでき、更に遠くのAMラジオ局の信号を受信できたりします。

 まずは地元のAM中波放送を受信して、受信に成功したらFilter WidthやFilter shapeをいじってみてください。AMラジオの音声が奥行きがあるように聞こえたり、ちょっとこもったような音になり、変化するのが分かると思います。

 AM放送を受信するための高度な機能がGqrxなどのSDRラジオには採用されていまして、市販の3万円以上もする高級AMラジオ用のチューナーや2万円程度の短波ラジオに匹敵するような帯域変化の機能を楽しめるような設計になっています。

 AM放送が好きな人ならばたまらない魅力がGqrxなどのSDRラジオにはあります。

 しかもラズベリーパイ4でSDRラジオを動かすことで小さなスペースでAMラジオ放送をしっかり楽しめるとなれば、何かと受信専門ということで使い勝手の良さもあります。

 Gqrxで短波放送の受信ももちろん可能

 GqrxのダイレクトサンプリングモードですがAM放送を受信できるので周波数を変えれば短波放送も受信可能です。

 日本の隣国の中国や韓国や北朝鮮などの国際放送や日本の短波放送のラジオNIKKEIなども受信可能です。

 とりあえず何らかの形で短波放送を受信したい場合はまずは9MHzに周波数を合わせて周波数を10MHz帯あたりまで動かしてみてください。9MHz帯は31メーターバンドといわれる周波数帯で短波放送で国際的に放送に活用している局が多いので何らかの放送が受信できる可能性が高いです。

 短波放送の受信は普通のAM放送より難しく、季節による変化や昼や夜などの時間帯の変化や太陽黒点数の変化や人工雑音などの要素が絡んでいるので普通のAM放送より受信は難しく、アンテナも大掛かりなものが必要になります。

 ダイレクトサンプリングモードの弱点は短波帯でニセの信号を受信する可能性もある

 GqrxなどのSDRラジオで中波放送や短波放送でAM放送を受信できるダイレクトサンプリングという方法ですが、弱点もあります。

 ダイレクトサンプリング受信という技術はダイレクトコンバージョン受信の応用なのでニセの信号をSDRラジオで受信してしまうこともあり、あくまで簡易用の受信でしかありません。

 短波帯では特にニセの信号を受信してしまい、本来の周波数でないものをその通りだと勘違いしてしまうオバケ現象というものに悩まされることも多いです。

 ニセの信号を受信するイメージ受信や中波放送の通り抜け現象は短波放送帯でダイレクトサンプリングでは結構、発生してしまいますのであくまでダイレクトサンプリング方式は地元の中波放送を受信したり、比較的、信号が強力な短波放送の受信にしか活用できません。

 ダイレクトコンバージョン受信機に関する解説:Wikipedia

 イメージ信号(偽物の信号)を受信してしまうことに関しての解説:日経クロステック

   RFコンバーター(RFミキサ)を活用したスーパーヘデロダイン受信機に関しての解説;Wikipedia

 SDRでニセの信号の受信を回避するためにはRFミキサー(RFコンバーター)という周波数変換器を取り付けてイメージ受信を回避することで対策を練れますが、構成が難しくなり、操作の負担も増加します。

 RFミキサーを活用したGqrxの受信方法は後から解説しますが、とりあえずまずはダイレクトサンプリングモードの受信からAM放送を始めて、経験を積んでから操作を覚えたほうがうまくいきます。

 まずはダイレクトサンプリング受信でAM中波放送を受信してSDRラジオの操作方法や優れた機能を堪能してからRFコンバーター式の本格的なAM放送の受信方法を覚えたほうがSDRラジオの良さを味わえると思います。 

Facebooktwitterrssyoutubeinstagram

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です